薬による中絶を行った後に、超音波検査をする必要はありますか?

薬による中絶を行った後、合併症の症状がなければ、また、妊娠が終了したかどうか疑問が無ければ、超音波検査は行う必要はありません。

中絶がうまくいったか分からない場合、超音波検査を行うことで、中絶後310日後に妊娠が終わったかどうかが分かります。薬を服用してから34週間後に自宅で妊娠尿検査を行うこともできます。3週間待たずに妊娠尿検査を自宅で行った場合、身体に妊娠ホルモンが残っていて、妊娠しているという結果が間違って出てしまうことがあります。

自然流産と同様、薬による中絶のプロセスには時間がかかり、子宮内の細胞組織などを排出するのに数週間かかることがあります。これはごく普通のことです。

妊娠が終了しているとしても、多くの女性の子宮の中には何週間も細胞組織や血液が残ったままでいます。強い腹痛、継続的な発熱、多量出血、悪臭のある膣分泌物といった合併症の症状がなければ、医師が勧めたとしても真空吸引といった外科的処置を行う必要はないでしょう。次の月経が終わるまで待つか、舌の下にミソプロストールを2錠服用することができます。

詳細情報:

 

不完全な中絶についての正確な診断には、超音波検査の診断と(過度の出血、長期にわたる激痛、発熱、そして/あるいは異常な膣分泌物といった合併症の徴候などの)診察が必要であることを研究が示しています。それは、中絶後に合併症があった場合でも、合併症がなかった場合でも、薬による中絶を行った後の超音波検査の結果はとても似通っているからです。

 

超音波検査で中絶の残骸が見られたとしても、臨床的に健康な人の(掻爬/真空吸引といった)子宮子宮内容除去術は必要ではありません。妊娠が継続しているのでなければ、ほとんどの場合、流産の時と同様に、次の月経まで待つだけで十分です。

 

研究によると、妊娠12週以内で合併症のない薬剤による中絶を経験した女性の最大77%が、中絶の1週間後、まだ子宮内に細胞組織と血液が残っていました。

 

一般的に、妊娠12週以内の薬による中絶の後、妊娠の残留(不完全な中絶)により合併症が発症する割合は3%だけです。超音波検査が子宮内膜の厚さや子宮の体積の増加を示している場合でも、これは合併症の発生や医学的介入の必要性があることを意味するのではありません